はじめに
Off-Gridというサイトを作った理由
- 公開日:
- 2026-09-12
- 最終更新日:
- 2026-09-13
サイト名の由来
「Off-Grid(オフグリッド)」は、もともと電力網(グリッド)に頼らず自分で発電・蓄電して暮らす、という意味の言葉。日本語でも「オフグリッド生活」としてある程度馴染みがある語感だと思う。このサイトでは、それを「電力網」ではなく「クラウド・Big Techという網」からの自立、という意味に転用している。副題の「データ主権を取り戻す」は、そのままこのサイトがやっていることの説明でもある。
きっかけ
このサイトは、妻が「同じことをやってみたい」と言ってくれたところから始まった。
自分はここ数ヶ月、Google・Apple・Big Techのサービスに預けっぱなしだったデータ(写真、パスワード、ファイル、メール、連絡先など)を少しずつ自分の手元に取り戻す作業をしてきた。Google Photosの写真をImmichに移す、Google Driveのファイルを自前のNextcloudに移す、パスワードマネージャーをVaultwardenに変える、といった具合だ。
やってみると、思ったより難しくなかった作業もあれば、丸一日つまづいた作業もあった。妻にそれを話したら「私もやってみたい」と言われた。でも既存のブログは自分向けのメモが中心で、技術的な前提知識が要る書き方をしている。妻に読ませるにはハードルが高い。
だったら、同じ経験を「妻でも読めるレベル」で書き直せばいい。そして、それがもし妻以外の誰かの役にも立つなら、公開しておく意味はある。それがこのサイトを作った理由だ。
このサイトの立場
一般論やベストプラクティス集ではなく、自分が実際にやったことだけを書く。うまくいったことだけでなく、遠回りしたこと・失敗したこと・結局あきらめたことも隠さずに書く。完璧な手順書を目指すと、初心者が自分だけがおかしいと感じてしまう。「著者も同じところでつまづいた」と分かる方が、実際には安心材料になると思っている。
もう一つ、シンガポールに住んでいる立場を活かして、海外のOSS・セルフホスティング界隈の動きを日本語で紹介することもやっていきたい。
記事中に出てくる〜.taikiito.comのようなサブドメインは、すべて自分個人のサーバー上で動かしている非公開のサービスで、読者の方がアクセスできるものではない。実例として参考にしてもらう意図で、そのまま書いている。
サイトの構成
- ガイド — このサイトの主役。「Googleの何かから、自分の手元の仕組みに移す」という1つの用事ごとに、実際にやった手順をまとめている。何のためのアプリか・どう導入するかも、その用事の中で説明する(アプリだけを単独で紹介するコーナーは作らないことにした)。日記ではなく、その時点で正しい状態を保つリファレンスとして随時更新していく。
- 海外OSSウォッチ — 海外のOSS・セルフホスティング関連の動きを日本語で紹介するコーナー。
無理のないペースで、思いついたときに更新していく。
書いている人について
シンガポール在住、平日は会社員として働きながら、休日にPCをいじっているのが趣味の一人。エンジニアでもプログラマーでもない、ただの独学の素人だが、それでも自前サーバーは組めたし、このサイトの記事もだいたい自力で書けている——というのも、このサイト自体が「専門知識がなくてもここまでできる」という一つの実例だと思ってほしい。
GitHub(taikiito-dev)で他にも小さなプロジェクトを公開している。
なお、サイトを始めた当初はブログという時系列の日記形式で書いていたが、書いた時点の情報が古くなっても更新されないままになる、という欠点に気づき、今は上記のガイドに一本化している。ブログの過去記事は記録として残してあるが、最新情報はガイド側を見てほしい。